第六回卓民・墨塾《新芥子園画伝-山水画「点画」》 

2021年9月21日

前回、「介字点葉」の話しと実技を行いました。今回は一歩進み、「点画」の話しをします。

 

「点画」とは
「点」は、丸筆で、最も容易にできる形であるが、しかし実際には、墨をつけ、ただ紙に筆を置いてできた「点」と、描く意識を持ってできた「点」には本質上の違いがある。 「点打ち三年」とも云われるが、その本質的違いがどこにあるのかを理解するのはそう簡単ではない。
「点」が、「点画」になるまでには、長期間にわたり変化してきた過程があることは、東アジア絵画史を見ればわかる。呉道子の「白画」を含め、「筆法」の樹立に伴い(中唐から五代)、絵画史上「塗布絵画」から「描く絵画」へ、彩色絵画から「筆墨造形」の水墨(墨彩)絵画へと変化していく。
花鳥画では、「点」を伸ばせば枝になり、花になり葉になる。山水画においてはそこからもっと多義多様なモチーフと変形を生み出す。抽象化された水墨画基本言語「点・線・面」で見分けるならば、「点」は筆法形成の「最初」であろう。また、画法としては、「点画」は「没骨法」の原点とも考えられる。

 

引き続き、「卓民墨塾」で学びましょう。

 

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